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働くママが日本を救う! 〜「子連れ出勤」という就業スタイル〜

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・著者:光畑由佳(モーハウス代表)
・定価:819円(税込)
・新書判 200ページ
・ISBN978-4-8399-3193-3
・発売日:2009年05月23日

■内容紹介


不況の影響から、家計を助けるために働きたいお母さんが日増しに増えています。ですが「保育所が決まらなければ働けないのに、働かないと保育所に入れられない」という話もよく耳にします。一方で、企業にとっても、時間とコストをかけて育てた大切な人材を、「出産・育児」を機会に失ってしまうのは大きな痛手です。
本来なら祝福されるべき出産・育児がネックになり、女性は子どもを産むことをためらったり、就業をあきらめる。企業も大切な人材を失ってしまう。これは少子化の原因の一つでもあり、不幸なことです。そんな企業と雇用者にとって不幸な職場環境を、少しでもお互いにメリットのある形に変えていくことができないでしょうか?

仕事か育児の選択ではなく、新しい選択肢を増やす方法として、本書では「子連れ出勤」という就業スタイルを紹介します。仕事と育児を分けて考えるのではなく、混ぜてしまおうという考え方です。
そんなことは不可能だと思いますか?でも、授乳服メーカー「モーハウス」では、約10年間の活動の中で、150人もの母親たちが、子連れ出勤を体験しています。また、モーハウスには託児所も保育士も必要ありません。ここで行われている子連れ出勤は、「お母さんと赤ちゃんはセットで仕事をする」というのが基本なのです。

本書では、モーハウスが実践した子連れ出勤を通じて、出産後の社会復帰という問題に踏み込み、雇用状況の悪化のなかで、企業とママのお互いにメリットのある職場環境の可能性について解説したいと思います。
厳しい時代こそ、新しい職場環境を、新しい一歩を、踏み出しましょう!

■著者インタビュー

 
 

Q1.本書は、光畑さんが授乳服メーカー「モーハウス」をはじめたり、「子連れ出勤」をはじめられた経緯について触れられていますが、それを本にまとめたいと思われた理由は何だったのでしょうか?
モーハウスで続けてきた「子連れ出勤」は、授乳服(人前でも胸が見えないように母乳を与えられる服)を扱っているという仕事から、ごく自然の流れで始まったものです。ところが、子連れ出勤を続けるうち、これは、私たちモーハウスだけでなく、他の企業にとってもメリットが大きいスタイルなのでは、と思うようになりました。
また、ここのところ「子連れ出勤」のテーマでマスコミからの取材を受ける機会がとても増えました。そして、そのたびに、多くのお母さんたちから「モーハウスで働けないか」という問い合わせをいただきます。でも、私たちのような小さな会社では、そのほとんどをお断りせざるを得ません。申し訳ないし、「もったいない」「この人たちを他の企業にご紹介したい」と、毎回残念に感じています。
そこで、この子連れ出勤というスタイルをもっと社会に知っていただくことができないか、と思ったのが、執筆のきっかけです。

Q2.本書では、「子連れ出勤」の紹介を通して、「仕事と育児の両立」というテーマに踏み込んでいますが、「少子高齢化」「待機児童」「育休切り」といった、諸問題について、どのようにお考えですか?
現在の日本では、育児と社会、生活と社会が切り離されてしまっています。その歪みと言えるのではないでしょうか。
昔の日本では、子どもをおんぶしながら働くのは当たり前の風景でしたよね。ところが今はどうでしょうか。子育て中は育児に専念しなくてはならない。子どもを育てながら仕事をするのは大変。仕事をするには、子どもを預けなくてはならない。そんな「常識」が、育児を社会とは切り離したものにしてしまっていて、結果的にこうした問題を生んでいるのではないかと思います。
私たちモーハウスが授乳服を作っているのも、目的は同じ。家庭に閉じ込められがちな育児と、社会とのつながりを取り戻すことで、産後のライフスタイルを変えたいという試みなのです。実際、授乳服での快適母乳生活を体験した方の中には、「こんなに子育てがラクならもう一人産みたい!」という方が多いです。

Q3.本書内では、「子連れ出勤などできるわけがない」という否定的な意見も載っていますが、モーハウスが「子連れ出勤」を実現できた理由とは、何だったのでしょうか?
いちばん大きいのは、代表である私自身が「子連れ出勤、いいじゃない」と思っていたことでしょうね。つまり、資金やハードはそれほど必要じゃないんです。これは、小さい企業の方にとっては朗報ではないかと思います。
もうひとつには、ものごとを四角四面に考えないことでしょうね。ゆるやかな臨機応変さ。これは子育てで身に付くスキルでもあるんですよ。母親が持っている仕事のスキルを、母親になってから目覚めた能力とともに活用することができたことが、モーハウスにとっても、働くスタッフにとっても大きな収穫となり、企業も各々のスタッフも「力まないバランス感覚」を持って仕事をする「子連れワークスタイル」が確立できたのだと思います。

Q4.本書のテーマである「子連れ出勤」をはじめられて意外だったことや面白い反応などあれば、教えてください。
とにかく皆さん、びっくりされますね。特にショップなどでは「赤ちゃんを連れているからお客さんだと思っていたら、スタッフだったの!」と。私たちにとっては、この仕事風景は普通なので、そのギャップが面白いですね。でも、驚かれた後には、多くの方が、「いいね」「私もこういう働き方をしたかった」という反応をしてくださいます。
また、子連れで働こうとするお母さんたちは、皆さん優秀です。こんなに優秀な人たちが家庭に眠っている、というのは意外と言えるかもしれませんね。

Q5.最後に、本書の執筆中のエピソードや執筆後に感じられたことがあれば、教えてください。
本書の執筆に合わせるかのように、テレビやビジネス誌、新聞などから子連れ出勤に関する取材がありました。それだけ、この子連れ出勤と言う働き方が、今の世の中に求められる要素を持っているということなのでしょうね。
そうした時流を感じていたのか、編集者さんからも、今必要な本なのだから早く出しましょう、と言われました。そのため、平日はモーハウスの仕事で執筆時間が取れないので毎週末、子どもに宿題か本を持たせて、一緒にカフェやファミレス通い。自分の分だけでなく、子どもの飲食代も必要になるので、場所代がずいぶんかかってしまいました(笑)。
でもこれも子連れ出勤のひとつの形ですね。こうした働き方の存在を広く知っていただくことで、企業もお母さんも社会も、もっとラクになってくれるといいなと思います。

もうひとつ、執筆をきっかけに、収録し切れなかった事例をご紹介するために、ホームページを立ち上げることになりました。瓢箪から駒で、ここを「マザー・ライフ・アソシエーション(通称らくふぁむ)」という名称で、情報発信や情報収集をしていきたいと思っています。



【著者略歴】 光畑由佳(Yuka Mitsuhata)
倉敷市生まれ。お茶の水女子大学被服学科を卒業後、パルコで美術企画を担当。その後、建築関係の出版社を経て、自身の出産・育児体験を基に、「授乳服」の製作を開始。おっぱいライフを快適にする授乳服を通じて、女性が自分らしいライフスタイルを楽しめることを支援する会社「モーハウス」を設立。また、出産・育児という人生の節目を迎えた女性のライフデザインを支援する活動団体「マザーライフアソシエーション(通称:らくふぁむ)」の立ち上げを進めている。3児の母。
著者サイト:モーハウス

 


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