ダマされない金融商品の買い方
はじめに

序章 リスクを避けると儲けられない
 「リスク」は積極的に「取る」ものだ!
 「リスク」と「リターン」
 銀行預金で大損する人がいないのはなぜ?
 暴落の裏にチャンスあり
 五分五分の対応関係になっている(=直線的な)リスク
 「リスクが高い」とはどういうこと?
 確率が五分五分でない(=非直線的な)リスク
 儲けは限定的で、損失は大きい金融商品
 損失が限定的で、儲けは大きくなる商品
 リスクもなければ儲けもない商品
 お金に何倍もの仕事をさせるレバレッジ
 金融商品選びは「リスク許容度」を基準に考える
 自分のリスク許容度は自分にしかわからない
 インフレの影響を考える
 インフレに弱い金融商品と強い金融商品
 あえて「リスクを取る」という表現を用いてみると…… 

第1章 儲かることもあれば、損をすることもある金融商品
 いい会社の株は「とっくに」上がっている
 好配当株に人気が出るのはおかしな話 
 高金利通貨が高金利なのはなぜだろう?
 高金利の外貨建債券を買うと、為替で損をする可能性が高い理由
 「毎月分配型」投資信託の愚
 外貨預金に意味はない
 外国為替市場でも、先の動きはわからない
 円キャリー・トレードとはどんな取引か?
 投資信託とは
 投資信託のいろいろな種類
 過去の実績が繰り返される保証はない
 プロなら儲かる銘柄を選べるはず?
 インデックスとの関係を考えてみよう
 筆者であれば……
 上場している投資信託がETF
 不動産を小口化して上場しているREIT
 サブプライム問題と不動産の証券化
 不動産の金融化のウソ
 正しいREITの買い方はインフレへの備え

第2章 オプションと保険で考える、有利不利の関係がいびつな金融商品
 オプションは儲かるだけで損をしない?
 オプションを売っている人はどうなる?
 損と儲けが五分五分でない
 「EB債」という名前だが
 株で償還されるとは、どういうことか?
 EB債の見返りは、少しだけ多い利息
 満期選択型預金は、銀行にとってだけいいことずくめ
 なにを対象にしたオプションなのか 
 外貨仕組預金/外貨仕組債券とその特徴 
 共済会や第三セクターが大損した債券 
 格付けと格付け会社 
 社債のリスクとリターン 
 投資「適格」なのに倒産! 
 儲けは大きく、損失は限定されている転換社債
 転換社債のオプションの価値はどこに
 オプションとしての掛け捨て保険
 変額保険は投資信託と考えるべき
 掛け捨てでも意味がある損害保険

第3章 米自治体を破産させた? 「レバレッジ」がはたらく金融商品
 損も利益も増大させるレバレッジ
 所得を隠したくなるほど儲かる? 外国為替証拠金取引(FX)
 金利差を稼ぐスワップ・ポイント
 レバレッジの恐さと、効果的な使い方
 「くりっく365」:上場されている外国為替証拠金取引
 金(ゴールド)や原油の取引も、先物を使えば個人で可能
 商品先物取引とは、将来の取引の約束
 商品先物も「証拠金」で取引できる
 なぜ商品は「先物」で取引されるのか
 商品先物で身代を潰さないためには
 「ミニ先物」の登場で、先物はさらに手軽に
 コモディティはインフレヘッジや分散投資に利用可能
 「日経平均ください」ができる、株価指数先物
 個人投資家に手軽なミニ取引も登場
 株価指数先物をどう使う?
 「信用取引」は、ひと昔前のレバレッジの代名詞
 借金で株を買うのが「信用買い」 
 株を借りて売るのが「信用売り」 
 日ひ歩ぶと逆ぎゃく日ひ歩ぶ
 信用取引のレバレッジ倍率はかなり低い
 信用取引の使い方
 個人でもできるお手軽オプション、カバードワラント
 コールは買う権利、プットは売る権利
 値段がすぐに2倍、3倍になる、レバレッジの効果
 オプションから類推する、レバレッジの効果の具体例
 ニアピンeワラントとは

第4章 インフレは恐いが、それ以外にはリスクの低さが魅力な金融商品
 まずは債券の一般的な特徴を確認しよう
 債券価格が動くメカニズム
 国債はなぜデフォルトしないのか?
 国債の種類
 金利の変動と債券価格の騰落
 金融機関が大きな損失をこうむった、変動利付国債
 2003年に新登場した個人向け国債
 個人向け国債の換金はオプション的な特徴を持つため、著者のお勧め
 インフレにも強い物価連動国債
 預金みたいな投資信託、MMF
 外貨預金より有利な外貨建てMMF
 知ってるようで知らない銀行預金
 預金金利が国債利回りより低いのにはわけがある

第5章 では、資産運用はどうすればいいのか

終わりに:自己責任=「世の中にうまい話はない」